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親友から聞いた不思議なホテルの話

 

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1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:19:37.949 ID:TPvtYAnk0.net
親友から聞いたこわーい話をします。



6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:22:07.958 ID:TPvtYAnk0.net
友達から聞いた話なんですが、友達、名前は伏せるのでkさんと言います。

Kさんの家族は海辺の小さなホテルに泊まりに行きました。

見た目はボロボロですが、中身は大層きっちりしたホテルでした。



8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:23:13.140 ID:TPvtYAnk0.net
そこの3階の部屋にkさんたち一家は泊まりました。

部屋もしっかりしていて、綺麗なベットもありました。



12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:25:02.884 ID:TPvtYAnk0.net
でもここで異変が起きました。

kさんは無性にトイレに行きたくなりました。

部屋の中にある小さなバスルームにkさんは急いで入って2分ほど用を足します。






16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:27:28.496 ID:TPvtYAnk0.net
kさんは用もたせたのでバスルームから出ようとしました。

するとどうでしょう。

kさんは確かにバスルームの鍵を外したのに、ノブを引いても出れません。

kさんはノブを押しても見てみましたが、扉はビクともしませんでした。



17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:30:28.711 ID:TPvtYAnk0.net
kさんは扉をどんどん叩いて両親と兄に助けを求めましたが誰もきません。

kさんは扉を開けるために色々試行錯誤していましたが。

やはり扉はビクともしませんでした。


kさんが試行錯誤して体感1時間ぐらいが経ちました。

ノブをもう一回引いてみると ようやく開きました。

kさんは ふーとため息をつき。

今のはなんだったんだと思いました。

そのことを兄のTさんに話しても、相手にしてもくれませんでした。



19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:33:24.326 ID:TPvtYAnk0.net
兄のTさんは言いました。

「それにしても2分ぐらいトイレにこもってどうしてたんだ?長かったぞー。」

kさんはゾッとしました。

確かにI時間程度閉じ込められていたのに、Tさんはなぜか2分程度と言っているのです。

kさんは頭がぼーっとしてきました。

次のしゅんか瞬間兄がトイレ行ってくるといいバスルームの扉をバタンと閉めました。



20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:37:31.074 ID:TPvtYAnk0.net
それから2分くらい経ったでしょう、Tさんがため息をつきながらバスルームから出てきました。

kさんは言いました。

「どうしたの兄さん、2分ぐらいもトイレにこもって。お腹でも壊したの?」と。

Tさんは なぜかゴメンと謝ってきて、さっき俺も同じ思いをしたんだとことの経緯を説明しました。

kさんはまた背筋がヒヤッとしました。

悪ふざけっぽさもないので、とりあえずはkさんを信じましたが、こっちからしたら本当に2分しか経っていなかったのです。



22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:43:12.648 ID:TPvtYAnk0.net
その後、ホテルのイベントで夜に肝試しをする事になりました。

そして、ガイドの人たちがきました。

それぞれ1つのグループにガイドが1人づつつくようになっていたのです。


「初めまして。ガイドのMと申します。今日はこの肝試しツアーのガイドを務めさせてもらいます。どうぞ、よろしくお願いします。」

ガイドのMさんは礼儀正しく挨拶をしてきました。

「さぁ、早速出発します!」

Mさんは歩き出しました。

kさんたちは(kさんとTさん)すでに嫌な予感がしてましたが、ひとまずガイドのMさんについて行く事にしました。



24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:47:23.671 ID:TPvtYAnk0.net
「このツアーのコンセプトはこのホテルの裏にある裏山に登ってもらい、山のてっぺんのお寺からお札を取ってきてここに戻ってくるという事です。もちろんちゃんと整備などしてあるのでご心配なく!」


Mさんが たかだかに言いました。

kさんたちは子供達とガイドだけできていたので、整備していたのは承知の上ですが不安に思っていました。

場所は裏山を登っている途中に移り変わります。






27 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:49:41.664 ID:TPvtYAnk0.net
 裏山は真っ暗でした。

道は少しだけ見えていましたが、とても整備している山とは思えませんでした。

セミの音色がよく響く夏でした。



28 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 18:58:23.311 ID:TPvtYAnk0.net
 裏山を登っている途中に、kさんは違和感を覚えていました。

見る景色に妙にデジャブ感があるのです。

登りながらkさんはティーさんにこっそり言いました。


「ねぇ兄さん、ここの裏山十分ぐらいずっと登っているけど、まだ天辺につかないの?それになんか景色がループしているみたい。ほら、あそこの折れてる木何回も見てる気がするんだけど。」


 次にTさんが口を開いて こっそり言いました。

「kも思ってるのか?俺も同じだ。なんかこの山おかしいぜ。」

 kさんたちはMさんに このことを打ち明けました。


その次Mさんは言いました。


「そんなことありませんよ。ほら、あそこに中継地点があるじゃないですか。」

 Mさんが指差した先には、確かに裏山の暗がりの中に光るライトがありました。

一応懐中電灯を持っているので、周りの景色ぐらいは見えます。


 kさんたちはほっと胸を撫で下ろして長い裏山をまた登って行きました。



30 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 19:14:57.439 ID:TPvtYAnk0.net
 意外に天辺のお寺には5分弱でつきました。

kさんもTさんさっきのことを忘れシンプルに肝試しを楽しんでいました。

全体的に古びた寺でした。

でもkさんは鳥居の後ろの狛犬に見られている気がしてなりませんでした。


 お寺の鳥居を過ぎたらすぐに拝殿へつきました。

拝殿の賽銭箱の先の戸をノックすると役僧さんが出てきました。



 役僧さんは女の人でした。

けれど とても奇妙な顔つきでした。

釣った目で、顔に赤い模様があり、肌は雪のように白くまるで狐を擬人化したような感じの人でした。

Mさんがお札をくださいと言って証明書を取り出すと、役僧さんは ちょっと待っててくださいと言いと棚を開けゴソゴソとお札を探していました。

「見つけた」というか共に役僧さんは赤く光る歪なお札を取り出しました。

Mさんが「ありがとうございます。」とペコリとお辞儀をし拝殿に背を向け山を降ろうとすると、役僧さんの高い声で「熊にお気をつけて。」という声が聞こえてきました。


 kさんが振り向くとお寺には誰もいなく、1匹の狐がいました。

狐は、お寺の後ろの森に消えて行きました。


「どうしたk、早く行くぞ。」Tさんが言います。

 はーいとkさんはMさんとTさんについて行きました。

 kさんは胸騒ぎと赤い歪なお札と共に山を下って行きます。



32 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 19:27:25.926 ID:TPvtYAnk0.net
 中間地点までは難なく行き道と同じ5分弱でつきました。

中間地点を過ぎたちょっと後、とある歌が聞こえてきました。



「とぉりゃんせとぉりゃんせ♪ここはどこのほそみちじゃ♪」

 それは童謡『とぉりゃんせ』という歌です。

kさんは不安になって言いました。


「兄さん、なんか当たったでしょ!」

 Tさんは言いました。


「バカ言え。こんな状況で歌えるやつなんて余程クレイジーな奴か、覚悟があるやつだよ。それよりも後10分ぐらいでホテルに着くんだからもう一踏ん張りだぞ。」


 Tさんは楽観的に考えました。

これはホテル側が仕掛けたアクションであって全然怖くないと。

そう考えると そんなに怖く無くなってきました。


 その一瞬の後、またあの歌が聞こえてきました。


「天神様のほそみちじゃ♪」

 kさんは怖くなってきて耳を塞ぎました。

それでもまだ歌は聞こえてきます。


「いきはよいよいかえりはこわい♪」 

 音楽が終わった途端急に道端から大きいクマが出てきました。

ざっと三、四メートルはあったそうです。



33 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 19:30:14.808 ID:TPvtYAnk0.net
 kさんは驚きのあまり後ろにのけぞりかえりました。

それでもMさんとTさんは熊の方に進んでいきます。


「待って、行かないで!」

 Tさんが必死に叫んでも2人は進んでいきます。



 クマが突進してきました。

終わりを確信したTさんは気を失いました。



35 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/01/19(金) 19:37:11.175 ID:TPvtYAnk0.net
 どれくらいたったでしょう。

kさんはやっと目を覚ましましたが、そこはホテルの自室で、もう朝になっていました。

 kさんがキョロキョロしていると、近くにいたTさんが尋ねました。



「どうしたk、具合でも悪いのか?」

 kさんが今まであったことを話すと、Tさんが真顔で言いました。


「k、どうしたんだ?俺らは昨日肝試しツアーになんか行ってないし、そもそもそんなツアープランこのホテルにはないぞ。」


 Tさんは またもやゾッとして一般程度固まりました。


 ビュッフェで朝ごはんを食べましたが、その時は何を食べても味がしなかったと言います。

 次の瞬間 驚いた顔をしたTさんから新聞の朝刊を受け取って読みましたが、そこには驚きの記事が書いてありました。






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カテゴリー:不思議・怖い話  |  タグ:オカルト・ホラー,
 

 
 
 
 

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